『前田尋 きり絵展』終了しました
※終了しました
企画展
『前田尋きり絵展』
~創作の軌跡 きり絵に刻まれた心のふるさと 四季の詩~
2024年3月23日(土)~6月23日(日)まで
今回の展示では、ふるさとというテーマが切り絵を通じて描かれています。作者の情熱が溢れ、感動と美が共鳴する空間。四季折々の風景を感じながらどうぞお楽しみください。
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ギャラリートーク
4月13日(土) ①10:30~ ②13:30~
5月18日(土) ①10:30~ ②13:30~
6月8日(土) ①10:30~ ②13:30~
作家ご本人が今回の作品展についてお話くださいます。
ぜひお越しください。
館長あいさつ
きり絵作家前田尋氏とは日本きりえ協会の活動などを通じ、長年にわたって親交をいただいている。それだけに、氏のさまざまな作品に触れる機会も多く、その度に感動を戴いて来たような気がしている。氏の創作活動履歴は長い。1970年(昭和45年)21歳の時、切り絵の草分け的存在であった大阪の加藤義明氏に師事し、技法を習得し、活動を共にするところからその歩みをスタートさせている。その間、1978年(昭和53年)には日本きりえ協会の創設にも参画している。現在も協会の要職にあり、切り絵文化(美術)の振興発展に尽力されている。氏の創作に向かう姿勢は、“頑な”と言っても良いほど切り絵の原点ともいえる技法にこだわり続けている。それは氏の背骨を成す精神性でもあり、また氏の作品の特徴とも言える。現在、ハサミやナイフにより紙を微細に切り抜き、多彩に表現する作品が多い中で、ある意味、氏の作品はその対極にあるような気がしてならない。氏の作品の多くに「四季の木々・花」や「織りなす里山の風景」等がモチーフ(テーマ)として使われている。そこには、氏の心の根っこにある「ふるさとへの想い」が一貫して流れてるように思える。それは、単に「前田尋のふるさと」ではなく、私たち見る者一人ひとりの胸の奥にある「懐かく、心休めるふるさと」に重ねられているように思える。
氏は今でも「ふるさと」を求めてスケッチブック片手に各地に出向き創作を続けている。山村や漁村、賑わいの街角等々・・・、人々が暮らすどんな所にもそこには、涙と笑いがあり「ふるさと」があることに改めて気付かされる。
今企画展では氏の50有余年にわたる創作活動の中から特色ある作品約80点を春夏秋冬(四季)に分け、作家自身の作品に寄せる想いを添えながら展示している。作品が語りかける「それぞれのふるさと」をゆっくり楽しんでいただきたいと考えている。
富士川・切り絵の森美術館 館長 篠原 洋
作品のご紹介
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